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  1. 地震に関する評価
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2021年の主な地震活動の評価

2021年の主な地震活動の図
(図中のシンボル、または下の主な地震活動のリストをクリックすると、該当する地震活動の評価へジャンプします。) (注)「2021年3月5日 ケルマデック諸島の地震活動」は範囲外のため、図には掲載しておりません。

 各地震活動の評価は、発生後、令和3年8月(の定例の地震調査委員会)までに公表された評価内容をとりまとめたものです。これ以降の公表状況については、最新の評価結果(毎月の地震活動の評価)をご覧ください。
 なお、最近1年間に発生した地震活動の評価は、今後のとりまとめ作業により内容更新される可能性があります。

福島県沖の地震活動 2021年2月13日、M7.3 [最大震度6強] [津波を観測]

○ 2月13日23時07分に福島県沖の深さ約55kmでマグニチュード(M)7.3の地震が発生した。今回の地震により宮城県及び福島県で最大震度6強を観測し、被害を伴った。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレート内部で発生した地震である。


○ その後、M7.3の地震の震源を含む北東-南西方向約40kmに延びる領域では、地震活動が活発な状態で推移しており、2月28日までに最大震度1以上を観測した地震が93回、このうち最大震度3以上を観測した地震が7回発生している。M4.0以上の地震は44回発生しており、最大規模の地震は、2月15日21時26分に発生したM5.5の地震である。なお、このM5.5の地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。


○ 今回の地震により、宮城県石巻市の石巻港(港湾局)観測点で0.2m(速報値)など、宮城県・福島県の沿岸で津波を観測した。


○ 今回の地震に伴って、宮城県山元(やまもと)町のKiK-net山元観測点で1,432gal(三成分合成)など、大きな加速度を観測した。


○ GNSS観測の結果では、今回の地震に伴って、福島県南相馬(みなみそうま)市の小高(おだか)観測点とS南相馬A観測点が西に、楢葉(ならは)町の楢葉A観測点が南西にそれぞれ2cm弱移動するなどの地殻変動が、福島県周辺で観測された。


○ 今回の地震の発震機構と地震活動の分布、GNSS観測の解析結果から推定される震源断層は、北東-南西方向に延びる長さ約40㎞の南東傾斜の逆断層である。


○ 今回の地震は、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」(以下、東北地方太平洋沖地震)の余震域で発生した。東北地方太平洋沖地震の発生から約10年が経過し、余震域内の地震活動は全体として東北地方太平洋沖地震前の状態に近づきつつあるが、1年あたりの地震の発生数は、依然として東北地方太平洋沖地震前より多い状態が続いており、現状程度の地震活動は当分の間続くと考えられる。


○ 「日本海溝沿いの地震活動の長期評価(平成31年2月26日公表)」(以下、長期評価)では、日本海溝沿いの領域は、国内の他の海溝沿いの領域に比べて定常的に地震活動が活発で、規模の大きな地震が高い確率で発生すると評価している。今回の地震も、震源位置、発震機構、Mの大きさなどから、地震調査委員会が想定していた沈み込んだプレート内の地震(青森県東方沖及び岩手県沖北部~茨城県沖)であると考えられる。なお、長期評価では、M7.0~7.5程度の地震が30年以内に発生する確率はⅢランク(*)で、海溝型地震の中では発生する確率が高いグループに分類されている。さらに、東北地方太平洋沖地震以降、沈み込んだプレート内の地震は、より高い頻度で発生しており、確率はより高い可能性がある。


○ 今後も長期間にわたって余震域や内陸を含むその周辺で規模の大きな地震が発生し、強い揺れや高い津波に見舞われる可能性があることに注意が必要である。


○ なお、2004年に発生したスマトラ島北部西方沖の地震(モーメントマグニチュード(Mw)9.1)では、3ヵ月後にMw8.6、約2年半後にMw8.4、約5年半後にMw7.8、約7年半後および約11 年後に海溝軸の外側の領域でそれぞれMw8.6及びMw7.8の地震が発生するなど、震源域及びその周辺で長期にわたり大きな地震が発生している。また、M5.0以上の地震の発生数は、2004年のMw9.1の地震発生から16年経過後も、地震発生前よりも多い状態である。


*:海溝型地震における今後30年以内の地震発生確率が26%以上を「Ⅲランク」、3%~26%未満を「Ⅱランク」、3%未満を「Ⅰランク」、不明(すぐに地震が起きることを否定できない)を「Xランク」と表記している。

注:GNSSとは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称である。

ケルマデック諸島の地震活動 2021年3月5日、Mw8.1 [津波を観測]

○ 3月5日にケルマデック諸島でMw8.1の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートとインド・オーストラリアプレートの境界で発生した地震である。この地震により、北海道から関東地方にかけての太平洋沿岸及び小笠原諸島で津波を観測した。

和歌山県北部の地震活動 2021年3月15日、M4.6 [最大震度5弱]

○ 3月15日に和歌山県北部の深さ約5kmでM4.6の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、地殻内で発生した地震である。GNSS観測の結果によると、今回の地震に伴う有意な地殻変動は観測されていない。


注:GNSSとは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称である。

宮城県沖の地震活動 2021年3月20日、M6.9 [最大震度5強]

○ 3月20日18時09分に宮城県沖の深さ約60kmでマグニチュード(M)6.9の地震が発生した。今回の地震により宮城県で最大震度5強を観測し、被害を伴った。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。


○ その後、M6.9の地震の震源を含む東西約30㎞、南北約30㎞の領域で、3月31日までに最大震度1以上を観測した地震が29回発生するなど、地震活動が活発になった。3月31日までの最大の地震は、20日18時13分に発生したM4.2の地震である。


○ GNSS観測の結果では、今回の地震に伴って、宮城県登米(とめ)市の南方(みなみかた)観測点と栗原市の高清水(たかしみず)観測点が東南東にそれぞれ2cm強移動するなどの地殻変動が、宮城県を中心に広い範囲で観測された。


〇 今回の地震の地震活動の分布やGNSS観測及び地震波の解析結果から、震源域は牡鹿(おしか)半島沿岸から沖合にかけての領域である。この震源域は、1978年宮城県沖地震(M7.4)の震源域の西側の一部に重なると考えられるが、同地震や2005年の宮城県沖の地震(M7.2)の震源域全体には及んでいない。


○ 今回の地震は、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」(以下、東北地方太平洋沖地震)の余震域で発生した。余震域内の地震活動は全体として東北地方太平洋沖地震前の状態に近づきつつあるが、1年あたりの地震の発生数は、依然として東北地方太平洋沖地震前より多い状態が続いており、現状程度の地震活動は当分の間続くと考えられる。


〇 「日本海溝沿いの地震活動の長期評価(平成31年2月26日公表)」(以下、長期評価)では、日本海溝沿いの領域は、国内の他の海溝沿いの領域に比べて定常的に地震活動が活発で、規模の大きな地震が高い確率で発生すると評価している。今回の地震の震源域は、長期評価で評価対象領域としている宮城県沖の西端に位置しており、宮城県沖の陸寄りの領域では、一般に「宮城県沖地震」と呼ばれるM7.4前後の繰り返し発生するひとまわり小さいプレート間地震が30年以内に発生する確率はⅢランク(*)と評価され、海溝型地震の中では発生する確率が高いグループに分類されている。なお、宮城県沖では、この他に、M7.0~7.5程度のひとまわり小さいプレート間地震が30年以内に発生する確率はⅢランク、M7.9程度のプレート間巨大地震が30年以内に発生する確率はⅡランクと評価されている。さらに、東北地方太平洋沖地震の余効すべりによる応力変化の影響で、これらの地震がより発生しやすくなったと考えられることなどから、確率はより高い可能性がある。


○ 以上のような状況を踏まえて総合的に判断すると、今後も長期間にわたって東北地方太平洋沖地震の余震域や内陸を含むその周辺で規模の大きな地震が発生し、強い揺れや高い津波に見舞われる可能性があることに注意が必要である。


○ なお、2004年に発生したスマトラ島北部西方沖の地震(モーメントマグニチュード(Mw)9.1)では、3ヵ月後にMw8.6、約2年半後にMw8.4、約5年半後にMw7.8、約7年半後および約11年後に海溝軸の外側の領域でそれぞれMw8.6及びMw7.8の地震が発生するなど、震源域及びその周辺で長期にわたり大きな地震が発生している。また、M5.0以上の地震の発生数は、2004年のMw9.1の地震発生から16年経過後も、地震発生前よりも多い状態である。


*:海溝型地震における今後30年以内の地震発生確率が26%以上を「Ⅲランク」、3%~26%未満を「Ⅱランク」、3%未満を「Ⅰランク」、不明(すぐに地震が起きることを否定できない)を「Xランク」と表記している。


注:GNSSとは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称である。

宮城県沖の地震活動 2021年5月1日、M6.8 [最大震度5強]

○ 5月1日に宮城県沖の深さ約50㎞でマグニチュード(M)6.8の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。
 今回の地震は、3月20日の宮城県沖の地震(M6.9)の震央の南東約40㎞、4月18日の宮城県沖の地震(M5.8)の震央の南西約20㎞で発生した。今回の地震以降、この地震の震央を含む東西約40㎞、南北約20㎞の領域で、まとまった地震活動が見られている。
 GNSS観測の結果では、今回の地震に伴って、宮城県石巻市のS石巻牧浜(いしのまきまきはま)観測点と東松島市の矢本(やもと)観測点が東南東にそれぞれ1cm 強の移動、及び女川(おながわ)町の女川観測点が1cm 強の沈降などの地殻変動が、宮城県を中心に広い範囲で観測された。
 今回の地震の震源域は、地震活動の分布やGNSS観測及び地震波の解析結果から、牡鹿(おしか)半島の沖合で、震央から北側に広がる領域である。今回の地震の震源域と3月20日の地震の震源域を合わせた領域は、1978年宮城県沖地震(M7.4)の震源域の西側の一部に重なるが、1978年宮城県沖地震や2005年の宮城県沖の地震(M7.2)の震源域全体には及んでいない。
 今回の地震は「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」(以下、東北地方太平洋沖地震)の余震域で発生した。余震域では、1年あたりの地震の発生数は、依然として東北地方太平洋沖地震前より多い状態が続いていること、他の巨大地震における事例、「日本海溝沿いの地震活動の長期評価(平成31年2月26日公表)」を踏まえて総合的に判断すると、今後も長期間にわたって、余震域や内陸を含むその周辺で規模の大きな地震が発生し、強い揺れや高い津波に見舞われる可能性があることに注意が必要である。


注:GNSSとは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称である。


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