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  1. 地震に関する評価
  2. 主な地震活動
  3. 2006年の主な地震活動の評価

2006年の主な地震活動の評価

2006年の主な地震活動の図
図中のシンボル、または下の主な地震活動のリストをクリックすると、該当する地震活動の評価へジャンプします。

 各地震活動の評価は、発生後、1年程度の間に公表された評価内容をとりまとめたものです。(これまでの地震活動の評価の閲覧へ

日向灘の地震活動(M5.5) 【2006年3月27日、M5.5・最大震度5弱】 伊豆半島東方沖の地震活動 【2006年4月17日頃~、最大M5.8(21日)・最大震度5弱(30日)】 大分県中部の地震活動 【2006年6月12日、M6.2・最大震度5弱】 千島列島東方の地震活動 【2006年11月15日、M7.9・津波を観測】
2006年3月27日 日向灘の地震活動 M5.5 最大震度5弱
2006年4月17日頃~ 伊豆半島東方沖の地震活動 最大M5.8
(21日)
最大震度5弱
(30日)
2006年6月12日 大分県中部の地震活動 M6.2 最大震度5弱
2006年11月15日 千島列島東方の地震活動 M7.9 津波を観測
日向灘の地震活動 2006年3月27日、M5.5 [最大震度5弱]

3月27日に日向灘の深さ約35kmでM5.5の地震が発生し、大分県で最大震度5弱を観測した。発震機構は西北西-東南東方向に張力軸を持つ型で、フィリピン海プレートの沈み込みに伴う地震である。周辺のGPS観測結果には、この地震の前後で、特に変化は認められない。

(注)GPS観測結果の記述は2006年4月12日時点のものである。

伊豆半島東方沖の地震活動 2006年4月17日頃~、最大M5.8(21日)[最大震度5弱(30日)]

○ 4月17日頃から伊豆半島東方沖で地震活動が始まり、一週間程度、活発な活動が消長を繰り返しながら続いた。これらの震源は主として、川奈崎東沖合約1km付近から東に延びる東西約4kmの範囲とその東部から南方に延びる南北約8kmの範囲にあり、概ね深さ5km以深に分布している。最大は21日02時50分頃に東西方向の活動域東端付近で発生したM5.8の地震(最大震度4)で、この地震の後、南北方向の活動域で地震活動が始まった。なお、30日に熱海市網代沖でM4.5(最大震度5弱)、5月2日に主たる活動域の東方約10kmでM5.1(最大震度4)と活動域からやや離れた周辺部で比較的規模の大きな地震が発生した。最大地震をはじめ、多くの地震の発震機構は北西-南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型であり、従来からこの付近にみられるものと同様である。

○ GPS観測の結果によると、今回の活動に伴い、伊東八幡野観測点が南西方向に約4cm移動するなど伊豆半島東部沿岸を中心に地殻変動が観測されており、推定される変動源の位置は川奈崎東沖合の活動域と概ね一致している。また、周辺の傾斜計や歪計でも地殻変動が観測されており、これらの観測結果は主として変動源での地殻の膨張を示すものと考えられる。

(注)GPS観測結果の記述は2006年5月10日時点のものである。

○ 伊豆半島東方沖では、1978年以降、群発地震活動とそれに関連した地殻変動が繰り返し観測されており、今回は1998年4月~6月の活動以来の活発な活動である。今回の特徴として、最大地震の規模は1997年及び1998年の活動(いずれもM5.9)に匹敵するものの総地震回数は少なかったこと、活動が次第に低下する中で活動域からやや離れた周辺部に比較的規模の大きな地震が複数発生したことが挙げられる。

大分県中部の地震活動 2006年6月12日、M6.2 [最大震度5弱]

○ 6月12日に大分県中部の深さ約150kmでM6.2の地震が発生し、大分県、愛媛県、広島県で最大震度5弱を観測した。発震機構はプレートの沈み込む方向に張力軸を持つ型で、フィリピン海プレート内部の地震である。今回の地震は、深く沈みこんだフィリピン海プレート内の地震活動領域の最深部で発生している。周辺のGPS観測結果には、この地震の前後で、特に変化は認められない。1923年8月以降、周辺約50kmの範囲の同様な深さで観測されたM6.0以上の地震は、1983年のM6.6と1978年のM6.0のみである。

(注)GPS観測結果の記述は2006年7月12日時点のものである。

千島列島東方の地震活動 2006年11月15日、M7.9 [津波を観測]

○ 11月15日20時14分に千島列島東方でM7.9の地震(最大震度2)が発生した。この地震に伴い、オホーツク海と太平洋沿岸全域に津波が伝播し、国内で観測した最大の津波の高さは84cm(三宅島坪田検潮所における暫定値)であった。発震機構は北西―南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、プレート境界で発生した地震と考えられる。GPS観測結果によると、この地震に伴い、北海道北部でごくわずかな変動が観測された。今回の地震とほぼ同じ場所で、9月下旬から10月初旬にかけてM6クラスの地震が4回発生するなど、地震活動が一時活発であった。

(注)GPS観測結果の記述は2006年12月13日時点のものである。

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