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  1. 地震・津波の提供情報
  2. コラム
  3. 2020年の主な地震活動の評価

(広報誌「地震本部ニュース」令和3年(2021年)夏号)

 3月13日に石川県能登地方の深さ約10kmでM5.5の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、地殻内で発生した地震である。この地震は、平成19年(2007年)能登半島地震の活動域の東端で発生した。GNSS観測の結果によると、今回の地震に伴う有意な地殻変動は観測されていない。
<令和2年4月10日地震調査委員会定例会>

 6月25日に千葉県東方沖の深さ約35kmでM6.1の地震が発生した。この地震の発震機構は南北方向に圧力軸を持つ逆断層型であった。GNSS観測の結果によると、今回の地震に伴う有意な地殻変動は観測されていない。
<令和2年7月9日地震調査委員会定例会>

 9月4日に福井県嶺北の深さ約5kmでM5.0の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、地殻内で発生した地震である。GNSS観測の結果によると、今回の地震に伴う有意な地殻変動は観測されていない。
<令和2年10月9日地震調査委員会定例会>

 11月22日に茨城県沖の深さ約45kmでM5.7の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。GNSS観測の結果によると、今回の地震に伴う有意な地殻変動は観測されていない。
<令和2年12月9日地震調査委員会定例会>

 12月12日に岩手県沖の深さ約50kmでM5.6の地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。GNSS観測の結果によると、今回の地震に伴う有意な地殻変動は観測されていない。
<令和3年1月13日地震調査委員会定例会>

 12月18日18時09分に新島・神津島近海*の深さ約10kmでM5.0の地震が発生した。この地震の発震機構は北北西-南南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型で、フィリピン海プレートの地殻内で発生した地震である。この地震の震源付近では、同日20時36分にM4.6、1月1日01時53分にM4.7の地震が発生した。12月15日から1月3日までに、最大震度1以上を観測する地震が39回発生した。GNSS観測の結果によると、今回の地震活動に伴う有意な地殻変動は観測されていない。

*:気象庁が情報発表で用いた震央地域名は「伊豆大島近海」である。
<令和3年1月13日地震調査委員会定例会>

 12月21日に青森県東方沖の深さ約45kmでM6.5の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。GNSS観測の結果によると、今回の地震に伴う有意な地殻変動は観測されていない。
<令和3年1月13日地震調査委員会定例会>

注:GNSSとは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称である。

(広報誌「地震本部ニュース」令和3年(2021年)夏号)

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