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  1. 地震・津波の知識
  2. コラム
  3. 2018年の主な地震活動の評価

2018年の主な地震活動として地震調査研究推進本部地震調査委員会において評価したものは次の通りです。

2018年の主な地震活動として地震調査研究推進本部地震調査委員会において評価したものは次の通りです。

図1 2018年に日本国内及びその周辺で発生したM 3.0以上の地震の震央分布。地形データは米国国立地球物理データセンターのETOPO1を使用している。

図1 2018年に日本国内及びその周辺で発生したM3.0以上の地震の震央分布。地形データは米国国立地球物理データセンターのETOPO1を使用している。

1.西表島付近の地震活動

【マグニチュード(M)5.6、最大震度5弱】
 3月1日に西表島付近の深さ約15kmでM5.6の地震が発生した。この地震の発震機構は北東-南西方向に張力軸を持つ型で、陸のプレートの地殻内で発生した地震である。
                                    〈平成30年4月10日地震調査委員会定例会〉

2.島根県西部の地震活動

【M6.1、最大震度5強】
 4月9日01時32分に島根県西部の深さ約10kmでM6.1の地震が発生した。この地震は地殻内で発生した地震である。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型で、北北西-南南東方向に延びる左横ずれ断層の震源断層であった。GNSS観測によると、この地震に伴い、島根県の大田観測点で東南東方向に約1cm移動するなどの地殻変動が観測されている。この地震の震源付近では、9日02時10分に発生した M4.9の地震など、最大震度4を観測した地震が4月30日までに4回発生した。
                                   〈平成30年5月11日地震調査委員会定例会〉

3.根室半島南東沖の地震活動

【M5.4、最大震度5弱】
 4月14日に根室半島南東沖の深さ約55kmでM5.4の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ正断層型で、太平洋プレート内部で発生した地震である。
                                   〈平成30年5月11日地震調査委員会定例会〉

4.長野県北部の地震活動

【M5.2、最大震度5弱】
 5月12日に長野県北部の深さ約10kmでM5.2の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ型で、地殻内で発生した地震である。
                                   〈平成30年6月11日地震調査委員会定例会〉

5.長野県北部(長野県・新潟県県境付近)の地震活動

【M5.2、最大震度5強】
 5月25日に長野県北部(長野県・新潟県県境付近)の深さ約5kmでM5.2の地震が発生した。この地震の発震機構は北北西-南南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型で、地殻内で発生した地震である。
                                   〈平成30年6月11日地震調査委員会定例会〉

6.群馬県南部の地震活動

【M4.6、最大震度5弱】
 6月17日に群馬県南部の深さ約15kmでM4.6の地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、地殻内で発生した地震である。
                                   〈平成30年7月10日地震調査委員会定例会〉

7.大阪府北部の地震活動

【M6.1、最大震度6弱】
 6月18日07時58分に大阪府北部の深さ約15kmでM6.1の地震が発生した。この地震により大阪府で最大震度6弱を観測し、被害を伴った。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ型であった。この地震は地殻内で発生した地震で、周辺には東西方向に延びる有馬―高槻断層帯、および南北方向に延びる生駒断層帯と上町断層帯などが存在している。
 その後7月10日16時までに発生した最大の地震は、6月19日に発生した M4.1の地震で、最大震度4を観測した。地震活動は東西約5km、南北約5kmの領域で減衰しつつも継続している。領域の北部では東に傾斜した面状に、南部では南東に高角で傾斜した面状に、震源が分布している。発震機構は横ずれ断層型と逆断層型が混在しているが、横ずれ断層型の地震は領域の全域で、逆断層型の地震は領域の北部で発生している。
 M6.1の地震の発震機構と地震活動の分布などから推定されるM6.1の地震の震源断層は、概ね南北2つの断層で構成される。北側は東に傾斜する逆断層で、南側は南東に高角で傾斜する右横ずれ断層であった。
 GNSS観測の結果では、今回の地震に伴いごくわずかな地殻変動が観測された。
                                   〈平成30年7月10日地震調査委員会定例会〉

8.千葉県東方沖の地震活動

【M6.0、最大震度5弱】
 7月7日に千葉県東方沖の深さ約55kmでM6.0の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型で、太平洋プレート内部で発生した地震である。
                                     〈平成30年8月9日地震調査委員会定例会〉

9.平成30年北海道胆振東部地震の地震活動

【M6.7、最大震度7】
 9月6日03時07分に北海道胆振地方中東部の深さ約35kmでM6.7の地震が発生した。この地震により胆振地方で最大震度7を観測し、被害を伴った。この地震の発震機構は東北東-西南西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、陸のプレート内で発生した地震である。
 その後の地震活動は、M6.7の地震の震源を含む南北約30kmの領域で、減衰しつつも活発な状態が継続している。9月6日06時11分と10月5日08時58分に発生した地震により最大震度5弱を観測したほか、10月12日10時までに最大震度4を観測した地震が20回発生するなどしている。10月12日10時までの最大規模の地震は、9月6日03時20分に発生したM5.5の地震である。
 今回の地震に伴い、安平(あびら)町のK-NET追分観測点で1796gal(三成分合成)など、大きな加速度を観測した。
 GNSS観測の結果では、地震に伴って、日高町の門別(もんべつ)観測点が南に約5cm、苫小牧市の苫小牧観測点が東に約4㎝移動するなどの地殻変動が観測された。また、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」の合成開口レーダー干渉解析の画像によると、震央周辺で最大約7cm(暫定値)の隆起及び、隆起域の東側で最大約4cm(暫定値)の東向きの地殻変動が観測された。
 胆振地方東部・日高地方から浦河沖の周辺では、陸域で通常発生する地殻内の地震よりも深い場所でも地震が多く発生している特徴が見られ、今回の地震活動はこのような特徴がある地域で発生したものである。
 地震活動の分布や地殻変動などから、今回の地震の震源断層上端の深さは15km程度にまで達している可能性がある。また、地震活動が続いている場所の西側の地表付近では、石狩低地東縁断層帯が南北方向に延びている。
 地震活動は減衰しつつも活発な状態が継続しており、10月に入ってからも最大震度5弱を観測する地震が発生している。一連の活動は当分続くので、注意が必要である。
                                   〈平成30年10月12日地震調査委員会定例会〉

 平成30年北海道胆振東部地震の地震活動は、10月に入り、5日にM5.2の地震(最大震度5弱)が発生したほか、最大震度4を観測する地震が4回(9月は16回)発生するなど、減衰しつつも継続している。
                                    〈平成30年11月9日地震調査委員会定例会〉

注: GNSSとは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称である。K-NET とは、国立研究開発法人防災科学技術研究所が整備した強震観測網である。



最新の評価結果は、ホームページhttp://www.jishin.go.jpをご覧ください。

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