パソコン版のウェブサイトを表示中です。

スマートフォン版を表示する

  1. 地震・津波の提供情報
  2. コラム
  3. NO9.防災科学技術研究所


 日本は古来より、地震・火山噴火・水害・地すべりなどの自然災害にさいなまれてきた。このような災害発生メカニズムの解明、防災・復興対策に関する基礎研究や技術開発を続けているのが防災科学技術研究所なんだ。新堂教授に勧められて、レイ先生と見学に行ってきた。

1995年の阪神・淡路大震災の後、世界でも類を見ない密な観測網が整備されました。日本全国に約2,000点の観測点があります。もちろん、研究だけではなくて私たちの生活にも使われています。
例えば、この観測網から得られるデータは地震が起きた数分後にテレビなどで発表される各地の震度情報に役立てられています。それから『謎解き地震学 No.5』で勉強した緊急地震速報(地震波をいち早く検知して大きな揺れが来る前に速報を出すシステム)に使われる観測点の8割は、この観測網によっています。

巨大な画面に絶えず波形が表示されている。僕らには感じられない小さな地震から、被害の出る大きな地震まで、こうしてモニタいるんだな。
この観測網が整備されて得られた膨大なデータから、最近は次々と重大な成果が出ています。中には地震発生予測に結びつくような発見もあって世界中の地震学者が注目しているわ。
へえ、わくわくするなあ。設置されている地震計は1種類じゃないんですね。
人が感じない微弱な揺れを記録するための観測網 Hi-net、さまざまな周期の揺れを記録する F-net、そして被害を起こすような強い揺れを正確に記録する K-NET、KiK-netがあります。



日本列島が赤や黄色に塗られているこの地図は何だろう? 僕の住むところは真っ赤だ。
『地震動予測地図』よ。いつ地震が起きるかは正確にわからなくても、例えばある地点が今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率なら計算できます。
そうか。発生周期や地盤の強度から予測できるんだ。
そう。そして先ほど見た膨大なデータを使って、毎年更新されるのよ。
『地震ハザードステーション』で検索すれば、ウェブ版で誰でも好きな地域を調べることができるんだ。

このページの上部へ戻る

スマートフォン版を表示中です。

PC版のウェブサイトを表示する

パソコン版のウェブサイトを表示中です。

スマートフォン版を表示する