宇美断層
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宇美(うみ)断層は、福岡県糟屋郡須恵町(かすやぐんすえまち)付近から福岡県筑紫野市吉木(ちくしのしよしき)付近まで、地表で確認できる長さが約13kmで、北北西−南南東方向に延びる西側隆起の逆断層成分を伴い、左横ずれを主体とする断層です。
トレンチ調査で得られた情報などに基づくと、宇美断層の断層面の傾斜は、地表付近では高角で、西に55−70°程度傾斜しています。重力異常や地質断層の分布及び博多湾と玄界灘での音波探査結果に基づくと、宇美断層は地表で確認される北西端部より北西に10km程度延長する可能性があります。南東延長については、地質断層や重力異常の急変などは認められないため、地表で確認できる南東端が地下の断層の南東端である可能性があります。以上のことから、地下を含めた断層面の長さは、23km程度である可能性があります。
【 断層帯の過去・将来の活動 】 【 将来の地震発生の可能性 】 【 もしこの地震が発生したら 】 【 リンク 】
○断層帯の過去・将来の活動 [上に戻る]
<過去の活動>
宇美断層の上下方向の平均的なずれの速度は0.02−0.03m/千年程度です。平均的な左横ずれの速度は不明です。最新活動時期は約4千5百年前以後であり、その際2m程度のずれが生じた可能性があり、上下方向には約0.6mのずれが生じたと推定されます。平均活動間隔は約2万−3万年の可能性があります。宇美断層では、歴史時代に発生した確かな被害地震は知られていません。
<活動時の地震規模>
地下を含めた断層面の長さに基づくと、この断層全体が1つの区間として活動した場合、マグニチュード(M)7.1程度の地震が発生する可能性があります。
<地震後経過率※>
宇美断層では、平均活動間隔に対する最新活動時期から現在までの地震後経過率は、0.2程度以下となります。
詳しい内容を知りたい方は、「宇美断層の長期評価」をご覧下さい。
また、関連資料として「九州地域の活断層の長期評価」もご覧下さい。
○将来の地震発生の可能性 [上に戻る]
地震の規模 : M7.1程度
地震発生確率: 30年以内に、ほぼ0% (地震発生確率値の留意点)
地震後経過率: 0.2程度以下 (地震後経過率とは?)
平均活動間隔: 約20000年−30000年
最新活動時期: 約4500年前以後
詳しい内容を知りたい方は、「宇美断層の長期評価」および「長期評価結果一覧」をご覧下さい。
また、関連資料として「九州地域の活断層の長期評価」もご覧下さい。
○もしこの地震が発生したら [上に戻る]
詳しい内容を知りたい方は、「全国地震動予測地図2020年版」をご覧下さい。
全国地震動予測地図の詳細なデータや関連情報は地震ハザードステーション(J-SHIS)をご参照下さい。
○リンク [上に戻る]
地震動予測地図等
- 全国地震動予測地図
「全国地震動予測地図」 のページです。 - 地震ハザードステーション(J−SHIS)
防災科学技術研究所の地震ハザードステーション(J−SHIS)です。地震動予測地図の各種地図の閲覧、数値データ等のダウンロードが可能です。 - 長周期地震動予測地図
将来ある特定の地震が発生した際に生じる長周期地震動の揺れの強さや性質を予測した地図です。 - 「九州地域の活断層の長期評価(第一版)」で新たに評価対象となった活断層で発生する地震の予測震度分布(簡便法計算結果)
九州地域評価において新たに詳細な評価を行った断層帯および評価の改訂を行った主要活断層帯について、簡便法により予測震度分布を計算した結果を掲載しています。
掲載した活断層: 小倉東断層,福智山断層帯,西山断層帯,宇美断層,日向峠−小笠木峠断層帯,佐賀平野北縁断層帯,布田川断層帯(布田川断層帯・日奈久断層帯),日奈久断層帯(布田川断層帯・日奈久断層帯),緑川断層帯,甑断層帯,市来断層帯
活断層評価等
- 長期評価 (宇美断層の長期評価)
宇美断層の長期評価です。 - 長期評価結果一覧
主要な活断層や海溝型地震(プレートの沈み込みに伴う地震)の活動間隔、次の地震の発生可能性〔場所、規模(マグニチュード)及び発生確率〕等の評価(長期評価)の概要を一覧にして掲載しています。 - 「九州地域の活断層の地域評価」
九州地域の陸域及び沿岸海域に分布し、M6.8以上の地震を引き起こす可能性のある活断層について、総合的に評価しました。 - 活断層調査
- 産業技術総合研究所 活断層データベース
日本全国の活断層(活動セグメント)の分布とそのパラメータ、日本の活断層に関係する文献の書誌データ、文献から採録された調査地点ごとの調査結果データ、地下数十キロメートルまでの地下構造データが収録されています。 - 国土地理院 活断層図(都市圏活断層図)
国土地理院の活断層図(都市圏活断層図)のページです。
地震活動等
- 毎月の地震活動の評価
地震調査委員会による毎月(および臨時)の地震活動の評価です。 - 主な地震活動の評価
各地震活動について、これまでに公表された評価結果をとりまとめたものです。 - 日本の地震活動 −被害地震から見た地域別の特徴−
全国の地震活動の概要と地震に関する基礎知識、そして、日本を北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国及び九州・沖縄に区分し、その地方の地震活動の概要をはじめ、その地域に被害を及ぼす地震のタイプ、これまでに発生した主な被害地震の概要、都道府県別(北海道は地域別)の特徴について書かれています。 - 震源・震度に関する情報
気象庁、防災科学技術研究所、大学などの地震観測データに基づく震源・震度に関する情報です。 - 地震に関するパンフレット
地震発生のしくみ、地震調査研究推進本部の取組などを解説した各種パンフレットです。
地方自治体等
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