横手盆地東縁断層帯
横手(よこて)盆地東縁断層帯は、秋田県の田沢湖付近から横手盆地東縁にかけて位置する活断層帯です。
横手盆地東縁断層帯は、秋田県仙北(せんぼく)郡田沢湖町(現・仙北市田沢湖)南端部から横手市を経て、雄勝(おがち)郡稲川(いなかわ)町(現・湯沢市)にかけて、ほぼ南北方向に延び、長さは約56kmです。本断層帯は、過去の活動時期から、秋田県仙北市田沢湖南端部から横手市に至る北部と横手市から湯沢市に至る南部に区分されます。北部、南部ともに断層の東側が相対的に隆起する逆断層です。
【 断層帯の過去・将来の活動 】 【 将来の地震発生の可能性 】 【 もしこの地震が発生したら 】 【 リンク 】
○断層帯の過去・将来の活動 [上に戻る]
<過去の活動>
横手盆地東縁断層帯北部は、1896年(明治29年)の陸羽地震の際に、北方の駒ケ岳西麓断層群、東方の真昼山地東縁断層帯の一部とともに活動しました。活動時には断層の東側が西側に対して、相対的に2.5−3m程度隆起しました。
横手盆地東縁断層帯北部の平均的な上下方向のずれの速度は、1m/千年程度の可能性があり、平均活動間隔は3千4百年程度であった可能性があります。
横手盆地東縁断層帯南部は、約6千−5千年前以後に活動したと推定されますが、少
なくとも1896年(明治29年)の陸羽地震の際には活動していません。
<将来の活動>
北部と南部がそれぞれ単独で活動した場合、北部ではマグニチュード7.2程度、南部ではマグニチュード7.3程度の地震が発生する可能性があります。このような地震が発生した場合、断層近傍の地表面に、北部で2m程度、南部で2−3m程度の断層の東側が西側に対して相対的に高まる段差や撓みが生じる可能性があります。また、全体が1つの区間として活動した場合、マグニチュード7.7程度の地震が発生する可能性があります。
本断層帯南部は、平均活動間隔や平均的なずれの速度が明らかでないため、将来このような地震が発生する長期確率は求めることができません。また、横手盆地東縁断層帯全体が同時に活動する場合の地震発生確率は、北部が単独で活動する場合の発生確率を超えないものと考えられます。
詳しい内容を知りたい方は、「横手盆地東縁断層帯の評価」をご覧下さい。
○将来の地震発生の可能性 [上に戻る]
≪北部が単独で活動した場合≫
地震の規模 : M7.2程度
地震発生確率: 30年以内に、ほぼ0% (地震発生確率値の留意点)
地震後経過率: 0.03 (地震後経過率とは?)
平均活動間隔: 3400年程度
最新活動時期: 1896年陸羽地震
≪南部が単独で活動した場合≫
地震の規模 : M7.3程度
地震発生確率: 不明
平均活動間隔: 不明
最新活動時期: 約6000年前−5000年前以後
≪断層帯全体が同時に活動する場合≫
地震の規模 : M7.7程度
詳しい内容を知りたい方は、「横手盆地東縁断層帯の評価」および「長期評価結果一覧」をご覧下さい。
○もしこの地震が発生したら [上に戻る]
≪横手盆地東縁断層帯北部≫
≪横手盆地東縁断層帯南部≫
詳しい内容を知りたい方は、「全国地震動予測地図2020年版」をご覧下さい。
全国地震動予測地図の詳細なデータや関連情報は地震ハザードステーション(J-SHIS)をご参照下さい。
○リンク [上に戻る]
地震動予測地図等
- 全国地震動予測地図
「全国地震動予測地図」 のページです。 - 地震ハザードステーション(J−SHIS)
防災科学技術研究所の地震ハザードステーション(J−SHIS)です。地震動予測地図の各種地図の閲覧、数値データ等のダウンロードが可能です。 - 長周期地震動予測地図
将来ある特定の地震が発生した際に生じる長周期地震動の揺れの強さや性質を予測した地図です。
活断層評価等
- 長期評価 (横手盆地東縁断層帯の評価)
横手盆地東縁断層帯の将来の地震発生の可能性についての評価です。 - 長期評価結果一覧
主要な活断層や海溝型地震(プレートの沈み込みに伴う地震)の活動間隔、次の地震の発生可能性〔場所、規模(マグニチュード)及び発生確率〕等の評価(長期評価)の概要を一覧にして掲載しています。 - 活断層調査
- 産業技術総合研究所 活断層データベース
日本全国の活断層(活動セグメント)の分布とそのパラメータ、日本の活断層に関係する文献の書誌データ、文献から採録された調査地点ごとの調査結果データ、地下数十キロメートルまでの地下構造データが収録されています。 - 国土地理院 活断層図(都市圏活断層図)
国土地理院の活断層図(都市圏活断層図)のページです。
地震活動等
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地方自治体等
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