地震調査研究推進本部の活動について


1.我が国周辺は世界有数の地震多発地帯  

 我が国は世界有数の地震多発地帯に位置しており、有史以来、数多くの地震 被害を経験しています。
2.地震はどのようにして起こる?

  • 地震発生の原因は地球内部の固体(マントル)の動きによるものです。
  • 地球表面では、プレートと呼ばれる堅い板が一体となって運動しています。
  • プレートの境界では、プレートが衝突して地震が発生します。
  • 海溝型地震はプレートの沈み込みにより発生します。
  • 内陸地震は内陸部の活断層の断層運動により発生します。
3.日本近海のプレートの状況
  • 太平洋プレート
    千島-日本海溝からユーラシアプレートに、伊豆-小笠原海溝からフィリピン海 プレートに沈み込んでいます。
  • フィリピン海プレート
    相模-駿河-南海トラフからユーラシアプレートに沈み込んでいます。
  • 中部・北日本は北米プレート上にあると言われています。
4.地震調査研究の課題

  • いわゆる時期・場所・規模を特定する地震の予知は、「東海地震」を除いては 現在の研究レベルでは困難です。
  • 地震の調査観測網は、東海地域については整備が進んでいますが、全国的な観 測網の整備は不十分なレベルです。また、内陸型地震である活断層についても精 査が必要です。
  • 阪神淡路大震災についても、地震災害の可能性については、研究レベルでは事 前に指摘されていたにも拘わらず、行政や地元住民の意識には未反映でした。
  • 従来の推進体制では、地震調査研究の計画立案、実行、評価の一元化が不十分 でした。
5.地震防災対策特別措置法の成立・施行

 平成7年6月16日公布、同7月18日に施行されました。
6.地震調査研究推進本部の設置

  設置根拠 
地震防災対策特別措置法(平成7年法律第111号;平成7年6月16日公布、同 年7月18日施行)第7条第1項。
  所掌事務
  1. 地震に関する観測、測量、調査及び研究の推進について、総合的かつ基本的な 施策の立案。
  2. 関係行政機関の予算等の事務の調整。
  3. 総合的な調査観測計画の策定。
  4. 関係行政機関、大学等の調査結果の収集、整理、分析及び評価。
  5. 上記評価を踏まえた広報。