8月2日 サハリン西方沖〔サハリン南部付近〕の地震
2007年8月2日11時37分にサハリン西方沖でM6.4(国内での最大震度2)の地震が発生した。発震機構(CMT解)は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型であった。この地震により現地で少なくとも2名以上の死者等の被害があった(9月1日現在、USGS:米国地質調査所による)。また、サハリン南部のホルムスク、ネベリスクで0.1〜0.2m程度の津波が観測された(NOAA:米国海洋大気庁による)。
2日14時22分にはM5.9(国内での最大震度3)の余震が発生するなど、1日程度は余震活動が活発であったが、その後は次第に減衰している。(A)
今回の地震の震央付近では1971年9月6日にM6.9(最大震度3)の地震が発生している。この地震では、北海道の沿岸で津波(岩内港で35cmなど)を観測した。(B)
〔 〕内は気象庁が情報発表に用いた震央地域名
気象庁
【平成19年9月10日第173回地震調査委員会資料 『2007年8月の地震活動の評価』】