鹿児島県西方沖の地震活動
2004年12月12日から鹿児島県西方沖で活発な地震活動が始まり、12日14時28分には深さ15kmでM5.1(最大震度3)、14日02時27分には深さ19kmでM5.3(最大震度3)の地震が発生した。発震機構は12日と14日の地震とも北西−南東方向に張力軸を持つ型で、この付近によく見られる型である。12日の地震は横ずれ断層型で、14日の地震は正断層型であった。
今回の地震の付近には、東西に伸びる定常的な地震活動域(領域a)があるが、今回の活動はその活動域の南側に隣接した領域(領域b)で発生した。地震活動は非常に活発で、12月末までに約1000個の地震が観測された。活動は12月末以降収まりつつある。
今回の地震が発生した付近(領域c)では1928年6月3日(M6.6)と1953年10月28日(M6.0)にM6.0以上の地震が発生している。
気象庁
【平成17年1月12日第137回地震調査委員会資料 『2004年12月の地震活動の評価』】