兵庫県南西部の地震活動
2004年12月14日頃から兵庫県南西部の深さ15km付近で地震活動が発生した。活動は1月に入って減衰傾向を示しているが、1月10日現在も続いている。活動が始まってから1月10日までに300回を越える地震が観測されたが、地震の規模は小さく、最大は12月14日23時07分のM3.2(最大震度1)の地震である。最大地震の発震機構は西北西−東南東に圧力軸を持つ逆断層型で、山崎断層やその付近で発生している左横ずれ断層とは異なる。位置的にも今回の地震活動は山崎断層帯から15〜20km程度南に外れている。
1923年8月以降の活動を見ると、今回の地震活動の付近では、1979年12月28日にM5.0の地震が発生している。周辺では山崎断層帯付近でM5.9(1961年5月7日)とM5.6(1984年5月30日)の地震が発生している。
気象庁
【平成17年1月12日第137回地震調査委員会資料 『2004年12月の地震活動の評価』】