1月19日 房総半島南東沖の地震の震源過程


2005年1月19日15時11分に、房総半島南東沖のプレート三重会合点付近で発生した地震(M6.8)について、IRIS−DMCより広帯域地震計記録を取得し、遠地実体波の解析(*1)を行った。仮定した断層面は、気象庁CMT解の低角な断層面(走向175度、傾斜角13度)で深さは15km。
解析結果によると、今回の地震は、破壊継続時間が30秒を超えており、この規模の地震としてはかなり長くなっていることが特徴的である。(例えば、2004年11月29日の釧路沖の地震(M7.1)で同様の解析をした結果は約12秒。)

*1 解析に使用したプログラム。 M.Kikuchi and H.Kanamori,Note on Teleseismic Body-Wave Inversion Program,http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/ETAL/KIKUCHI/


気象庁
平成17年2月9日第138回地震調査委員会資料 『2005年1月の地震活動の評価』