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元荒川断層帯

 元荒川(もとあらかわ)断層帯は、関東平野中央部、大宮台地の北東縁付近をほぼ北西−南東方向に延びるとされる断層帯です。
 元荒川断層帯は、主断層である綾瀬川断層とその北東側を並走する数本の推定断層からなる長さ約25km、幅約10kmの断層帯であるとされてきました。
 この断層帯を構成するとされた断層のうち、上尾市付近以北の綾瀬川断層北部については、北東側が低下する累積的変位(古い地層ほどずれ・撓みが大きいこと)が第四紀層に認められ、断層活動が第四紀に繰り返し起こったと考えられることから、活断層であると判断されます。綾瀬川断層北部の東側を並走する推定断層群についても、同様にその一部は活断層の可能性があります。しかし、活動時期・活動間隔・平均ずれ速度等については、不明です。
 一方、この断層帯を構成するとされた断層のうち、綾瀬川断層南部及びそれに付随する断層については、累積的変位が第四紀層に認められないことから、活断層ではないと判断されます。
 したがって、この断層帯は、上尾市付近を境に北部と南部に分けられ、北部のみが活断層と判断されます。
 また、綾瀬川断層の北西方延長部には同様に東側低下の断層が伏在し、その更に北西方に位置する関東平野北西縁断層帯の深谷断層へ続くことから、元荒川断層帯の北部と関東平野北西縁断層帯とは、一連の活断層帯を成している可能性が高いです。

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