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千島海溝沿いの沈み込んだプレート内のやや浅い地震

 千島海溝沿いでは、太平洋プレートの内部でも地震が発生しています。やや浅い地震(深さ50km程度、M8程度)は、1958年の地震(M8.1)と1994年の「平成6年(1994年)北海道東方沖地震」(M8.2)の2つが知られています。やや浅い地震は、約83年に1回の間隔で発生すると推定されていることから、今後30年以内に地震が発生する確率は30%程度と推定されています。また、発生する地震の規模はM8.2前後と推定されています。

 【 将来の地震発生の可能性 】  【 地震の過去の発生状況と被害 】  【 リンク 】

○将来の地震発生の可能性  [上に戻る]
 地震の規模  : M8.2前後
 地震発生確率: 30年以内に、30%程度  地震発生確率値の留意点
 平均活動間隔: 82.8年

 詳しい内容を知りたい方は、「千島海溝沿いの地震活動の長期評価(第二版)」( html版 / PDF版(17MB) )をご覧下さい。


○地震の過去の発生状況と被害  [上に戻る]

発生年月日 地震の規模 被害等
1958年11月7日
(択捉島付近)
M8.1 釧路で震度5を観測した。津波の高さは歯舞諸島からウルップ島にかけて3〜5m程度、検潮記録では花咲で81cm、浦河で65cm、八戸で51cmの他、宮古で養殖のカキ棚が流出した程度であった。地震による被害は日本本土では釧路地方で鉄道の築堤変形2ヶ所、橋脚亀裂1箇所他の軽微なものであったが、択捉島などで被害が発生したと推定される。
1994年10月4日
(「平成6年(1994年)
北海道東方沖地震」)
M8.2 釧路と厚岸で震度6を記録したほか広い範囲で有感となった。被害は地震動によるものが大きかった。津波の高さは、国後島と色丹島で5〜10m(平均海面上の打ち上げ高)、宮古市で最大5m・根室半島から釧路にかけて3m(TP上の痕跡高)であった。地震動と津波による被害は負傷者435名、物的被害は住家全半壊77等であった。なお、北方四島でも津波の来襲により11名の死者を記録している。
 「千島海溝沿いの地震活動の長期評価(第二版)」より

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