3−1 地震活動は「本震−余震型」と「群発型」

地震は、起きる原因や場所の違いにより、4つのタイプに分けられることを説明しましたが、地震活動のパターンでみますと本震−余震型と群発型に分けられます。

本震−余震型は、大きな地震が起きて、その直後から多くの小さな地震が発生します。最初の大きな地震を本震といい、それに続く小さな地震を余震と呼びます。また、一部の地震の中には、本震に先立ち小さな地震を伴うこともあります。震源の浅い大きな地震が発生した場合、ほとんどの場合に余震が起こります。余震の数は時間がたつにつれ次第に少なくなっていきます(図12)。群発型は、いきなり大きな地震が発生するのではなく、ある地域で次第に地震の数が増えて活発になり、その後、活動が激しくなったり、弱くなったりし、だらだらと活動が続くものです(図12)。群発型では、特に目立って大きな地震は起きませんが、例外があり、群発地震が続く中で、かなり大きな地震が起きることもあります。火山の周辺などでは群発地震活動がしばしば見られます。

実際の地震活動では地震の規模、発生した地域などによって複雑な経緯をたどることも多く、どのパターンと決めることが難しい場合もあります。

図12 本震―余震型と群発型の地震活動のパターンの違い[データは気象庁のM2以上の震源データによる]