2−2 ゆで卵に似た地球内部の構造

地球内部の構造を、ゆで卵にたとえてみましょう。

地球の表面の部分は地殻といい、その厚さは、大陸では30〜40km、ヒマラヤなどの大山脈の下では50〜60kmで、日本列島周辺では30km前後になっています。また、海域の地殻の厚さは薄くて10km以下になっています。地球の半径は約6,370kmですから、地殻はごく薄く地球表面を覆っていて、ゆで卵の殻にたとえられます。

地殻の下には深さ約2,900kmまでマントルと呼ばれる層があり、ゆで卵の白身に当たる部分です。

マントルより地球の中心に近い部分は核と呼ばれ、ゆで卵の黄身に当たる部分です。核は深さ約5,100kmで内核と外核に分かれます。外核は液体、内核は固体と考えられています。

なお、地殻とそのすぐ下のマントルの最上部はプレートと呼ばれます。

図6 地球内部の構造