日本で起こるプレート間地震のしくみと地殻変動(南海地震の例)


上の左の図は、1886(明治19)年から1991(平成3)年まで約100年間の四国南部地域の水準測量結果から得られた地殻変動です。室戸岬の変動に注目すると、1946(昭和21)年の南海地震(M8.0)以前は沈降、地震時の大きな隆起、地震後の継続した沈降が読み取れます。この現象は、フィリピン海プレートの沈み込みにともなう地殻変動の具体的な例です。このような地殻変動のパターンの変化の検知は、長期的な地震発生の可能性の評価に役立ちます。