(2)初期微動継続時間から震源の情報を求める

地震の波は主として最初に到達する縦波(P波)と、その後に到達する振幅の大きい横波(S波)、それに続く表面波から構成され、横波と表面波の部分を主要動といいます。右の図には横軸に震源から観測点までの距離(震源距離)、縦軸に地震の発生した時刻からの時間(走時)をとり、震源距離の異なる3か所の観測点に到達した地震波の記録を示してあります。P波が到着してからS波が到着するまでの時間の差を初期微動継続時間(S−P時間)といい、大ざっぱにいって震源から観測点の距離に比例します。我が国ではこのS−P時間(秒)に8を掛ければ、震源までのおよその距離(km)が分かります。

図2−9 初期微動継続時間から震源の情報を求める