2−3 プレート間地震

太平洋プレートやフィリピン海プレートが沈み込む千島−日本海溝、伊豆・小笠原海溝、駿河−南海トラフなどの付近では、陸のプレート先端部の跳ね上がりによるプレート間地震が発生します。1968年十勝沖地震や、最近の例では平成6年三陸はるか沖地震がこのタイプの地震です。プレート間地震は、ときにマグニチュード8クラスの巨大地震になることがあります。

 プレート間地震にはしばしば津波がともないます。海底の地殻変動によって津波が発生するのです。プレート境界に面した沿岸地域、特に震源に近い地域では、地震による強い地震動を受けるほか、その直後に津波が来ます。外国で発生した地震によっても、津波が来る可能性があるので、注意が必要です。1960(昭和35)年のチリ地震津波はその典型的な例で、チリ沖で起きた地震による津波が、地球の反対側の日本各地を襲い、大きな被害を出しました。

図2−2 プレート間地震発生のしくみ 

図2−3 津波、津波地震