(1)関東大地震

1923(大正12)年9月1日、関東南部で起こった巨大地震が、関東大震災をもたらした関東大地震です。震央は東経139.5度・北緯35.1度、相模トラフで発生したプレート間地震です。全体の被害は、死者・行方不明者14万2000余名、全・半壊家屋25万4000余戸、消失家屋44万7000余戸という稀に見る大災害となりました。地震後に東京・横浜はじめ各地で起きた火災が被害を拡大したためです。大規模火災により本所被服廠跡では約4万4000名が亡くなっています。関東沿岸を津波が襲い、熱海では12mの高さに達しました。このように大きな被害をもたらした関東大地震は、プレート間地震であると同時に、南関東地方にとっては直下型の地震でもありました。