2−1 震源の分布で見る地震のタイプ

日本で起こる地震を震源の分布から見てみましょう。内陸の浅い場所に分布する群れと、沈み込むプレートに沿って帯状に分布する群れがあります。

 前のものが陸域の浅い地震を、後のものがプレート境界付近で発生するプレート間地震や海洋プレート内地震を示しています。太平洋側で海洋プレートが陸のプレートの下に沈み込んでいるため、日本列島には東−西方向ないし南東−北西方向に強い圧縮の力がかかっています。この海洋プレートの沈み込みとそれにともなう陸地の圧縮により、日本各地でさまざまな地震が発生するのです。

 なお、日本海東縁でこれまで大地震がいくつか起きており、ここから糸魚川−静岡構造線にかけてプレート境界があるという学説があります。この地域における地震発生のしくみは、現在研究されています。

図2−1 東北日本の東西断面で見る地震の分布