川崎市の地下構造調査

【関東平野に関する調査】

1)調査対象地域
平成11年度川崎市は、平塚発破点(神奈川県高座郡寒川町)と多摩川発破点(神奈川県川崎市高津区)を結ぶ測線上で屈折法地震探査を実施しました。

図1

2)調査内容・状況
ダイナマイトを主震源(2箇所)、バイブロサイスを補助震源(発震点5箇所)に用いました。測線に沿って地震計を50m間隔で最大726台設置して、高密度・多大チャネルの屈折法探査による信頼度の高いデータを得ました。 

写真1

写真2

写真3


3)調査結果 

図2

多摩川発破(薬量50kg)については、初動が不明瞭な受振点もありますが、30km付近まで初動走時が追跡でき、神奈川県が実施した平塚発破(薬量200kg)については、最大オフセット距離約25kmにおいて良好な初動が確認できました。


4)解析・評価

図3

堆積層中を伝わる初動の見かけ速度は、約1.9〜2.7 km/sでした。また、基盤岩は約5.0 km/sの地震波速度を持ち、その形状は南西から北東に向かってなだらかに傾斜していて、横浜市都筑区内においてやや急な傾斜構造があることがわかりました。

○ただし、この解析及び評価は、川崎市の見解です。


5)問い合わせ先

川崎市建設局防災対策室
  TEL 044−200−2840
  FAX 044−245−8959


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