2014年の主な地震活動の評価

2014年の主な地震活動の評価

(図中のシンボル、または下の主な地震活動のリストをクリックすると、該当する地震活動の評価へジャンプします。)
(注)「2014年4月2日 チリ北部沿岸の地震活動」、「アリューシャン列島ラット諸島の地震活動」は範囲外のため、図には掲載しておりません。

各地震活動の評価は、発生後、平成27年9月(の定例の地震調査委員会)までに公表された評価内容をとりまとめたものです。これ以降の公表状況については、最新の評価結果(毎月の地震活動の評価)をご覧ください。
なお、最近1年間に発生した地震活動の評価(平成26年9月以降のもの:アルファベット記号が囲い文字)は、今後のとりまとめ作業により内容更新される可能性があります。

A 2014年3月14日 伊予灘の地震活動

M6.2

最大震度5強

B 2014年4月2日 チリ北部沿岸の地震活動

Mw8.1

津波を観測

C 2014年5月5日 伊豆大島近海の地震活動

M6.0

最大震度5弱

 
D 2014年6月24日 アリューシャン列島ラット諸島の地震活動

Mw7.9

 

津波を観測

E 2014年7月5日 岩手県沖の地震活動

M5.9

最大震度5弱

 
F 2014年7月8日 胆振地方中東部の地震活動

M5.6

最大震度5弱

 
G 2014年7月12日 福島県沖の地震活動

M7.0

最大震度4

津波を観測

H 2014年8月10日 青森県東方沖の地震活動

M6.1

最大震度5弱

 

I

2014年9月3日 栃木県北部の地震活動

M5.1

最大震度5弱

 

J

2014年9月16日 茨城県南部の地震活動

M5.6

最大震度5弱

 

K

2014年11月22日 長野県北部の地震活動

M6.7

最大震度6弱

 

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伊予灘の地震活動
【2014年3月14日、M6.2】
最大震度5強

○ 3月14日に伊予灘の深さ約80kmでM6.2の地震が発生した。この地震の発震機構は東北東−西南西方向に張力軸を持つ型で、沈み込むフィリピン海プレート内部で発生した地震である。


チリ北部沿岸の地震活動
【2014年4月2日、Mw8.1】

津波を観測

○ 4月2日8時46分(日本時間)に、チリ北部沿岸でMw8.1の地震が発生した。この地震により、久慈港(岩手県)で55cm の津波を観測するなど、北海道から九州地方にかけての太平洋沿岸、沖縄県および伊豆・小笠原諸島で津波を観測した。
この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、ナスカプレートと南米プレートの境界で発生した地震である。
この地震の震源付近では、3月17日にMw6.7の地震が発生するなど、本震に先行した地震活動がみられた。本震発生後も、4月3日にMw7.7の地震が発生するなど余震活動は活発であったが、その後活動は減衰している。


伊豆大島近海の地震活動
【2014年5月5日、M6.0】

最大震度5弱

○ 5月5日に伊豆大島近海の深さ約160kmでM6.0の地震が発生した。この震の発震機構は太平洋プレートの沈み込む方向に張力軸を持つ型で、太平洋プレート内部で発生した地震である。

アリューシャン列島ラット諸島の地震活動
【2014年6月24日、Mw7.9】

津波を観測

○ 6月24日にアリューシャン列島ラット諸島でMw7.9の地震が発生した。この地震の発震機構は北北東−南南西方向に圧力軸を持つ型で、太平洋プレート内部で発生した地震である。この地震により、北海道と青森県の太平洋沿岸で津波と考えられる弱い海面変動を観測した。


岩手県沖の地震活動
【2014年7月5日、M5.9】

最大震度5弱

○ 7月5日に岩手県沖の深さ約50kmでM5.9の地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。


胆振地方中東部の地震活動
【2014年7月8日、M5.6】

最大震度5弱

○ 7月8日に胆振地方中東部〔石狩地方南部〕の深さ約5kmでM5.6の地震が発生した。
この地震の発震機構は西北西−東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型で、地殻内で発生した地震である。GNSS観測の結果によると、この地震に伴い、「M樽前山A」観測点で小さな地殻変動が観測された。


福島県沖の地震活動
【2014年7月12日、M7.0】
最大震度4津波を観測

○ 7月12日に福島県沖でM7.0の地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に張力軸を持つ正断層型であった。この地震により、石巻市鮎川(宮城県)で17cmなど、岩手県から福島県にかけての沿岸で津波を観測した。


青森県東方沖の地震活動
【2014年8月10日、M6.1】
最大震度5弱

○ 8月10日に青森県東方沖の深さ約50kmでM6.1の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西−東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。


栃木県北部の地震活動
【2014年9月3日、M5.1】
最大震度5弱

○ 9月3日に栃木県北部の深さ約5kmでM5.1の地震が発生した。この地震の震源付近では、4日にもM4.5の地震が発生した。これらの地震の発震機構は西北西−東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型で、地殻内で発生した地震である。


茨城県南部の地震活動
【2014年9月16日、M5.6】
最大震度5弱

○ 9月16日に茨城県南部の深さ約45kmでM5.6の地震が発生した。この地震の発震機構は北西−南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。


長野県北部の地震活動
【2014年11月22日、M6.7】
最大震度6弱

○ 11月22日22時08分に長野県北部の深さ約5kmでマグニチュード(M)6.7の地震が発生した。この地震により長野県で最大震度6弱を観測し、被害を伴った。その後、地震活動は本震−余震型で推移し、余震活動は減衰してきている。12月9日16時までの最大の余震は11月22日22時37分に発生したM4.5の地震で、最大震度5弱を観測した。余震は、姫川沿いに小谷村から白馬村の南北約20kmにかけて分布している。なお、18日から19日にかけて、ややまとまった地震活動(前震)が震源近傍でみられた。

○ この地震の発震機構は西北西−東南東方向に圧力軸を持つ型で、地殻内の浅い地震である。今回の地震の余震分布と本震の発震機構から推定される震源断層は南北方向に延びる東傾斜の逆断層であった。

○ GNSS観測の結果によると、本震の発生に伴って、白馬観測点(長野県)で南東方向に約29cm移動、上下方向に約13cm沈降するなどの地殻変動が観測された。また、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」が観測した合成開口レーダー画像の解析結果によると、白馬村を中心とする東西約30km、南北約30kmの地域に地殻変動の面的な広がりがみられ、特に本震の震央西方の神城(かみしろ)断層沿いに大きな変動がみられる。
これらの地殻変動から、すべりを生じた震源断層の長さは約20kmであると推定される。

○ 現時点での現地調査では、地表地震断層が白馬村北城から白馬村神城に至る約9kmの区間で確認された。本震の震央西方の白馬村北城塩島付近では、最大約90cmの上下変位を伴う東側隆起の地表変状が確認された。

○ この震源域付近には糸魚川−静岡構造線活断層系の一部である神城断層が存在している。今回の地震は神城断層の一部とその北方延長が活動したと考えられる。