平成10年8月6日 |
地震調査研究推進本部 |
地震調査委員会 |
1998年7月の地震活動について
7月1日に長野県北部の深さ約10kmでマグニチュード(M)4.7の地震が発生し、被害を伴った。
特に目立った活動はなかった。
○ 7月21日に福島県中通り地方の深さ約90kmでM4.0の地震が発生した。この地震は沈み込む太平洋プレ−トの二重深発地震面の上面で発生したものである。
○ 7月1日に長野県北部の深さ約10kmでM4.7の地震が発生し、被害を伴った。この地震の発震機構は、西北西−東南東方向に圧縮軸をもつ逆断層型であった。この付近では、1986年12月30日にM5.9、1918年11月11日にM6.1およびM6.5の地震(大町地震)が発生している。
○ 7月15日に茨城県南西部の深さ約50kmでM4.4の地震が発生した。この地震の発震機構は北西−南東方向に圧縮軸をもつ逆断層型で、フィリピン海プレートと陸側のプレートの境界付近で発生したものである。3月8日にM4.4、4月27日にM4.0の地震がほぼ同じ場所で発生していた。
○ 東海地方のGPS観測の結果には特段の変化は見られない。掛川−御前崎(浜岡)の水準測量の結果には特段の変化は見られない。
○ 特に目立った活動はなかった。
○ 特に目立った活動はなかった。
○ 8月3日に福島・栃木県境付近の深さ約10kmでM4.9の地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に圧縮軸を持つ逆断層型であった。