4月17日 三宅島近海の地震(その1)
2013年4月17日10時過ぎから三宅島近海で地震活動が活発になり、同日17時57分に三宅島近海の深さ9kmでM6.2の地震(最大震度5強)が発生した。この地震の発震機構(CMT解)は、北北西−南南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型であった。
気象庁はこの地震に対して、同日18時02分に伊豆諸島、静岡県の沿岸に対して津波予報(若干の海面変動)を発表した。この地震により、三宅島坪田で7cm、三宅島阿古で6cmの小さな津波を観測した。この地震により、負傷者1人の被害が生じた(総務省消防庁による)。
今回の地震活動が活発になった17日10時過ぎ以降24時間以内に、震度1以上を観測した地震が46回発生した(最大震度の内訳は、震度5強:1回、震度3:7回、震度2:11回、震度1:27回)。その後は4月30日までに、震度2以上を観測した地震は発生していない(震度1を観測した地震が7回発生)。
1997年1月以降の活動を見ると、新島・神津島から三宅島にかけての領域で、三宅島の火山活動が活発であった2000年に、6月から8月にかけて、M5.0を超える地震が多数発生し、このうち7月から8月にはM6.0以上の地震が6回発生している。
気象庁
【平成25年5月13日第251回地震調査委員会資料 『2013年4月の地震活動の評価』】