6月2日 台湾付近の地震



2013年6月2日14時43分に台湾付近(台湾中部)でM6.3の地震が発生した。この地震により、日本国内で最大震度1を観測した。
この地震の発震機構(CMT解)は、西北西−東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型である。
1997年10月以降の活動を見ると、この地震の震央付近(領域a)では、1999年9月21日にM7.7の集集地震(日本国内で最大震度2)が発生した。また、今年3月27日には、M6.1の地震(日本国内で震度1以上は観測していない)が発生している。

1970年1月以降の活動を見ると、今回の地震の震央周辺(領域b)では、1986年11月15日にM7.8の地震(日本国内で最大震度3)が発生し、台湾で死者13人、負傷者45人の被害が生じ、宮古島平良で30cmの津波を観測した。また、1999年9月21日のM7.7の集集地震(日本国内で最大震度2)では、台湾で死者2,413人、負傷者8,700人の被害が生じた(共に被害は「宇津の世界被害地震の表」による)。(マグニチュードは米国地質調査所[USGS]による)。


気象庁
平成25年6月11日第252回地震調査委員会資料 『2013年5月の地震活動の評価』