1月24日 根室半島南東沖の地震



2013年1月24日06時34分に根室半島南東沖の深さ65kmでM5.2の地震(最大震度4)が発生した。この地震の発震機構(CMT解)は太平洋プレートの傾斜方向に張力軸を持つ型で、太平洋プレート内部で発生した。
1997年10月以降の活動を見ると、今回の地震の震源付近(領域b)では、M5.0以上の地震が時々発生している。
1923年1月以降の活動を見ると、今回の地震の震央周辺(領域c)では、M6.0以上の地震がしばしば発生している。最大は「1973年6月17日根室半島沖地震」(M7.4、最大震度5、プレート境界の地震)で、根室・釧路地方で負傷者26人等の被害を生じた。また、この地震により津波が発生し、根室市花咲で最大の高さ280cmの津波を観測するなど、北海道から関東地方にかけての太平洋沿岸で津波を観測した(「最新版 日本被害地震総覧」による)。


気象庁
平成25年2月8日第247回地震調査委員会資料 『2013年1月の地震活動の評価』