7月16日 釧路沖の地震
2013年7月16日23時09分に釧路沖の深さ47kmでM5.1の地震(最大震度4)が発生した。この地震の発震機構は西北西−東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。
今回の地震は2004年11月29日に釧路沖で発生した地震(M7.1、最大震度5強)の余震域内で発生した。2004年11月29日の地震では、負傷者52人、住家被害5棟などの被害が生じた(総務省消防庁による)。
1923年1月以降の地震活動を見ると、今回の地震の震央周辺(領域c)では、M6.0以上の地震がしばしば発生しており、M7.0以上の地震も3回発生している。最大の地震は「1973年6月17日根室半島沖地震」(M7.4、最大震度5)で、根室・釧路地方で負傷者26人などの被害が生じた。また、根室市花咲で最大の高さ280cmの津波を観測するなど、北海道から関東地方にかけての太平洋沿岸で津波を観測した(「最新版 日本被害地震総覧」による)。
報発表に用いた震央地名は〔根室半島南東沖〕である。
気象庁
【平成25年8月9日第254回地震調査委員会資料 『2013年7月の地震活動の評価』】