12月1日 長野県北部の地震
2011年12月1日22時23分に長野県北部の深さ1kmでM4.6の地震(最大震度3)が発生した。この地震は地殻内で発生した。この地震の発震機構は北西−南東方向に圧力軸を持つ型であった。
今回の地震の余震について、12月31日現在、震度1以上の地震を2回(最大震度2:1回、最大震度1:1回)観測しており、活動は収まってきている。
今回の地震が発生した領域(領域b)では、11月29日に発生したM2.6の地震(最大震度1)を最大として、まとまった地震活動が11月下旬から発生していた。また、今回の地震活動のあった領域の西側では、10月にまとまった地震活動が発生している。
1997年10月以降の活動を見ると、今回の地震の震央付近(領域a)では、M4.0を超えるような地震は、ほとんど発生していなかった。
1923年8月以降の活動を見ると、今回の地震の震央付近では、M5.0以上の地震の発生は少ない。その中で被害地震としては、例えば、住家一部破損243棟などの被害を生じた、1986年12月30日に発生したM5.9の地震(最大震度4)が挙げられる。
気象庁
【平成24年1月11日第234回地震調査委員会資料 『2011年12月の地震活動の評価』】