1月9日 和歌山県北部の地震



2012年1月9日00時37分に和歌山県北部の深さ56kmでM4.7の地震(最大震度3)が発生した。この地震の発震機構は北東−南西方向に張力軸を持つ型であり、フィリピン海プレート内部で発生した。M2.0以上の余震は発生していない。
1997年10月以降の活動を見ると、今回の地震の震源付近(領域b)では、M4.0以上の地震がときどき発生している。1999年8月21日には今回の地震の近傍でM5.6の地震が発生し、最大震度5弱を観測している。

1923年8月以降の活動を見ると、過去には今回の地震の震央周辺でM6.0を超えるような地震が発生している。1948年にはM6.7の地震が発生し、死者2人・家屋倒壊60棟等の被害を生じた(「最新版 日本被害地震総覧」による)。


気象庁
平成24年2月9日第235回地震調査委員会資料 『2012年1月の地震活動の評価』