1月28日 山梨県東部・富士五湖の地震(過去の活動)
1930年以降の地震活動を見ると、今回の地震の震央周辺(領域a)ではM6.0以上の地震が2回発生したほか、M5.0以上の地震も時々発生している。
1983年8月8日のM6.0の地震では、東京都から静岡県にかけて最大震度4を観測した地点があったほか、東北地方から近畿地方にかけて震度3から1を観測した。また、この地震により丹沢山地で落石があり、死者1人、負傷者8人の被害があったほか、山梨・神奈川・東京・静岡の各都県で負傷者合計33人、家屋全半壊2棟などの被害が生じた(理科年表による)。
また、この地域(領域a)で前回発生したM5.0以上の地震は、1996年3月6日23時35分に深さ20kmで発生したM5.5の地震(最大震度5)である。この地震の発震機構は、西北西−東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型であった。また、この地震が発生する23分前の23時12分に深さ19kmでM4.6の地震(最大震度4)が発生していた。この地震では、本震が発生した日から10日間で震度1以上を観測した余震が11回発生した(震度2:4回、震度1:7回)。
気象庁
【平成24年2月9日第235回地震調査委員会資料 『2012年1月の地震活動の評価』】