福島県会津から山形県置賜地方の地震活動



福島県会津と山形県置賜地方の境界付近(領域a)の地殻内では、2011年3月18日からM3.0程度の地震活動が見られている。
2012年1月には、25日に深さ9kmでM3.2の地震(最大震度1)が発生するなど、領域a内でM2.0以上の地震が95回発生した。また、震度1以上を観測する地震が5回発生した(最大震度2: 1回、最大震度1: 4回)。

この地震活動は領域aの中央付近から徐々に北東・南西へ広がり、2011年8月上旬頃までにほぼ現在の分布になった。その後は、領域aの北東部と南西部で主に地震が発生しているほか、中央付近でも活動が続いている。全体的には2011年4月末頃まで非常に活発で、その後はやや低下している。最大の地震は、2011年5月7日に発生したM4.6の地震(最大震度4)である(2012年1月末現在)。
発震機構は逆断層型の地震が多く、圧力軸は概ね東西方向から北西−南東方向を向いている。


気象庁
平成24年2月9日第235回地震調査委員会資料 『2012年1月の地震活動の評価』