福島県浜通りから茨城県北部の地震活動



福島県浜通りから茨城県北部にかけての地殻内(領域b)では、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の発生後、活発な地震活動が発生した。2012年1月末現在、活動は全体として低下してきているものの、継続している。この活動で発生している地震の発震機構は正断層型が多い。張力軸の方向は、場所によって異なるが、北部では概ね北西−南東方向、南部では概ね東北東−西南西方向を向いている。

2012年1月末現在、この活動で発生した最大の地震は2011年4月11日に福島県浜通りの深さ6kmで発生したM7.0の地震(最大震度6弱)である。この地震では死者4人、負傷者10人の被害が生じた(総務省消防庁による)。
2012年1月には、5日22時13分に福島県中通りの深さ6kmでM4.2の地震(最大震度4、東北東−西南西方向に張力軸を持つ正断層型)が発生するなど、領域bでM3.0以上の地震が32回発生した。また、最大震度3以上を観測する地震は6回発生した(最大震度4: 1回、最大震度3: 5回)。


気象庁
平成24年2月9日第235回地震調査委員会資料 『2012年1月の地震活動の評価』