東北地方



a) 1月中に、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震域内では、M5.0以上の地震が10回発生した。また、最大震度4以上を観測した地震が6回発生した。
以下のb)、d)〜i)の地震活動は、この余震域内で発生した。
b) 福島県浜通りから茨城県北部にかけての地殻内では、2011年3月11日以降、地震活動が活発になっている。1月は、5日に福島県中通りでM4.2の地震(最大震度4)が発生した。
c) 福島県会津から山形県置賜地方にかけての地殻内では、2011年3月18日からまとまった地震活動が見られている。1月末現在、地震活動は継続している。
d) 1月9日に岩手県沖でM5.1の地震(最大震度3)が発生した。
e) 1月12日に福島県沖でM5.9の地震(最大震度4)が発生した。この付近では28日にも茨城県沖でM4.7の地震(最大震度4)が発生した。
f) 1月12日に宮城県沖でM5.5の地震(最大震度3)が発生した。
g) 1月23日に福島県沖でM5.1の地震(最大震度5弱)が発生した。
h) 1月26日に宮城県沖でM5.2の地震(最大震度4)が発生した。
i)1月28日に岩手県沖でM5.7の地震(最大震度4)が発生した。

※ 点線は「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震域を表す


地形データは日本海洋データセンターのJ−EGG500、米国地質調査所のGTOPO30、及び米国国立地球物理データセンターのETOPO2v2を使用

[上述の地震はM6.0以上または最大震度4以上、陸域でM4.5以上かつ最大震度3以上、海域でM5.0以上かつ最大震度3以上のいずれかに該当する地震。]

※注
M:マグニチュード
N:図中の地震の総数
depth:震源の深さ
UND:M1.0未満及びMが決まらなかった地震
記号の凡例は左が地震の大きさ,右が震源の深さを示す。


気象庁・文部科学省
平成24年2月9日第235回地震調査委員会資料 『2012年1月の地震活動の評価』