三陸沖の地震活動



2011年2月13日から三陸沖で、M5.5の地震(最大震度1)を最大とするまとまった地震活動があった。発震機構は、いずれも西北西−東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。今回の活動では、M5.0以上の地震が4回発生している。
1997年10月以降の活動を見ると、今回の地震の震源付近(領域a)は、まとまった地震活動が見られるところで、最近では2008年12月4日にM6.1の地震(最大震度3)を最大とする活動があった。

1923年8月以降の活動を見ると、今回の地震の震央付近(領域b)では、M6.0以上の地震が度々発生しており、1981年1月19日のM7.0の地震(最大震度4、釜石で高さ22cmなど津波を観測)では、この前後でM6.0以上の地震が6回発生するなど、活発な地震活動が見られた。


気象庁
平成23年3月9日第219回地震調査委員会資料 『2011年2月の地震活動の評価』