5月15日 根室半島南東沖の地震



2011年5月15日07時30分に根室半島南東沖の深さ48kmでM5.0の地震(最大震度3)が発生した。この地震の発震機構(CMT解)は、西北西−東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型で、太平洋プレートの内部で発生した地震である。
1997年10月以降の地震活動を見ると、今回の地震の震源周辺(領域b)では、M5.0以上の地震が時々発生している。
1923年8月以降の活動を見ると、今回の地震の震央周辺(領域c)では、M7.0以上の地震が時々発生している。最大は「1973年6月17日根室半島沖地震」(M7.4、最大震度5)で、根室・釧路地方で負傷者26 人等の被害が生じた。また、根室市花咲で最大の高さ280pの津波が観測され、床上浸水、船舶沈没等の津波被害が生じた(「最新版 日本被害地震総覧」による)。


気象庁
平成23年6月9日第227回地震調査委員会資料 『2011年5月の地震活動の評価』