6月30日 長野県中部の地震(過去の活動)



1923年8月以降の活動を見ると、今回の地震の震央周辺(領域b)では、今回の地震が発生するまで、M5.0以上の地震は発生していなかった。
領域bの外側では、M6.0を超える地震も発生しており、1984年9月14日に発生した昭和59年(1984年)長野県西部地震では、死者29人、負傷者10人、住家全壊14棟、半壊73棟などの被害を生じた(「最新版 日本被害地震総覧」による)。

江戸時代以降の活動を見ると、今回の地震の震央周辺でもM6.0を超える地震が発生している。「最新版 日本被害地震総覧」によると、以下のような地震被害が知られている。
・1714年4月28日のM6.2の地震
 死者100人、負傷者37人、住家被害594棟など
・1725年8月14日のM6.3の地震
 高遠城の石垣崩壊、土手崩壊など(城下の被害は不明)、諏訪高島城の石垣等崩壊、山崩れなど
・1791年7月23日のM6.7の地震
 松本城の塀等崩壊、住家被害など
・1847年5月8日のM7.4の地震(善光寺地震)
 死者8,174人、負傷者4,116人など


気象庁
平成23年7月11日第228回地震調査委員会資料 『2011年6月の地震活動の評価』