6月30日 長野県中部の地震
2011年6月30日08時16分に長野県中部の深さ4kmでM5.4の地震(最大震度5強)が発生し、重傷2人、軽傷13人、住家半壊3棟などの被害を生じた(被害は2011年7月4日現在、総務省消防庁による)。この地震は地殻内で発生しており、発震機構は西北西−東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型であった。この地震の発生後、同日08時21分のM5.1の地震(最大震度4)、14時11分のM3.4の地震(最大震度4)など、7月5日までに震度1以上を観測する余震が28回発生している。
この地震の震源付近(領域a)では、6月29日からM2.0以上の地震活動が見られており、6月29日19時32分には深さ4kmでM3.4の地震(最大震度3)、同日20時04分には深さ5kmでM2.8の地震(最大震度3)が発生していた。
1997年10月以降の活動を見ると、領域aではしばしばM3.0程度の地震が発生していたが、M5.0を超える地震はこれまで発生していなかった。
気象庁
【平成23年7月11日第228回地震調査委員会資料 『2011年6月の地震活動の評価』】