6月23日 岩手県沖の地震



2011年6月23日06時50分に岩手県沖の深さ36kmでM6.9の地震(最大震度5弱)が発生した。この地震の発震機構(CMT解)は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。この地震について、気象庁は同日06時53分に岩手県に津波注意報を発表した。津波は観測されなかった。この地震は平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の余震域内で発生した。この地震により、住家一部破損1棟などの被害が生じた(6月23日19時30分現在、総務省消防庁による)。
この地震の震源付近(領域b)では、2011年3月11日15時08分にM7.4の地震(最大震度5弱)が発生していた。この地震の発震機構(CMT解)は西北西−東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。

1923年8月以降の活動を見ると、今回の地震の震央周辺では、M6.0以上の地震が時々発生している。


気象庁
平成23年7月11日第228回地震調査委員会資料 『2011年6月の地震活動の評価』