福島県浜通りから茨城県北部の地震活動



2011年6月、福島県浜通りから茨城県北部にかけての地域(領域a〜c)では、18日13時39分に福島県中通りの深さ15kmでM4.6の地震(最大震度4)が発生した。この地震の発震機構は南北方向に張力軸を持つ型であった。また、25日16時06分には福島県中通りの深さ6kmでM4.5の地震(最大震度3)が発生した。この地震の発震機構は南北方向に張力軸を持つ正断層型であった。これらの地震は地殻内で発生した。
領域a〜cでは、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の発生以降、地震活動が活発化しており、2011年4月11日には福島県浜通りでM7.0の地震(最大震度6弱)が発生した。

1997年10月以降の活動を見ると、今回の地震の震央周辺(領域d)では、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」が発生する以前にはM3.0以上の地震はほとんど観測されていない。
1923年8月以降の活動を見ても、領域dではM5.0以上の地震はほとんど観測されていない。

* 気象庁はこれらの地震に対して〔福島県浜通り〕で情報発表した。


気象庁
平成23年7月11日第228回地震調査委員会資料 『2011年6月の地震活動の評価』