東北地方



a) 6月中に、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震域内では、M6.0以上の地震が4回、M5.0以上の地震が17回発生した。また、最大震度5弱以上を観測した地震は2回、最大震度4以上を観測した地震は9回発生した。
b) 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の発生以降、福島県沖から茨城県沖にかけての陸のプレート内では地震活動が活発になっている。6月中は、4日に福島県沖でM5.5の地震(最大震度5弱)が発生した。
c) 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の発生以降、福島県浜通りから茨城県北部にかけての陸のプレート内では地震活動が活発になっている。6月中は、18日に福島県中通りでM4.6の地震(最大震度4)、25日に福島県中通りでM4.5の地震(最大震度3)などが発生した。
   気象庁はこれらの地震に対して〔福島県浜通り〕で情報発表した。
d) 6月23日に岩手県沖でM6.9の地震(最大震度5弱)が発生した。

(上記期間外)
7月3日に福島県会津地方でM3.9の地震(最大震度4)が発生した。
7月10日に三陸沖でM7.3の地震(最大震度4)が発生するなど、7月に入ってからも「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震域内ではM5.0以上の地震が発生している。


地形データは日本海洋データセンターのJ−EGG500、米国地質調査所のGTOPO30、及び米国国立地球物理データセンターのETOPO2v2を使用

[上述の地震はM6.0以上または最大震度4以上、陸域でM4.5以上かつ最大震度3以上、海域でM5.0以上かつ最大震度3以上のいずれかに該当する地震。]

※注
M:マグニチュード
N:図中の地震の総数
depth:震源の深さ
UND:M1.0未満及びMが決まらなかった地震
記号の凡例は左が地震の大きさ,右が震源の深さを示す。


気象庁・文部科学省
平成23年7月11日第228回地震調査委員会資料 『2011年6月の地震活動の評価』