福島県会津から山形県置賜地方の地震活動
福島県会津から山形県置賜地方にかけての地殻内(領域a)では、2011年3月18日からM3.0程度のまとまった地震活動が見られており、11月末現在、4月末までと比べると低下しているものの、地震活動が継続している。
2011年11月には、26日に深さ9kmでM3.7の地震(最大震度3)とM3.5の地震(最大震度2)が発生するなど、震度1以上を観測する地震が領域a内で18回発生した。
この地震活動は初め領域aの中央付近(領域c)で活発であったが、8月上旬頃までに徐々に北東・南西へ広がった。その後は、領域aの北東部(領域b)と南西部(領域d)で主に地震が発生しているほか、領域cでも活動が続いている。この活動で発生している地震のうち発震機構が決まっているものの型を見ると、逆断層型の地震が多く、圧力軸はおおむね北西−南東方向を向いている。
気象庁
【平成23年12月9日第233回地震調査委員会資料 『2011年11月の地震活動の評価』】