4月11日 福島県浜通りの地震
2011年4月11日17時16分に福島県浜通りの深さ6kmでM7.0の地震(最大震度6弱)が発生し、死者3人、負傷者9人などの被害を生じた(4月12日07時30分、総務省消防庁による第7報)。この地震で気象庁は17時18分に茨城県に対して津波警報を発表した(18時05分解除)。この地震の発震機構は東北東−西南西方向に張力軸を持つ正断層型(速報)で、地殻内で発生した地震である。
この地震の震源付近では同日17時17分にM6.0の地震(最大震度5弱)、17時26分にM5.6の地震(最大震度5弱)が発生するなど、多数の余震が発生している(4月11日18時20分現在)。
1923年8月以降の活動を見ると、この地震の震源周辺(領域b)では「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」が発生する前にはM5.0以上の浅い地震はほとんど観測されていない。しかし3月11日以降、3月19日にM6.1の地震(最大震度5強)、3月23日にM6.0の地震(最大震度5強)が発生するなど、まとまった地震活動が発生している。
気象庁
【平成23年4月12日第225回地震調査委員会(臨時会)資料 『2011年4月11日福島県浜通りの地震の評価』】