6月28日 苫小牧沖の地震
2010年6月28日06時03分に苫小牧沖の深さ57kmでM5.1の地震(最大震度4)が発生した。この地震の発震機構(CMT解)は西北西−東南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型であった。
今回の地震の震源付近(領域b)では、2008年4月29日に発生したM5.7の地震(最大震度4、負傷者2人)など、M5.0以上の地震が、2001年10月以降、今回の地震も含めて6回発生している(被害は総務省消防庁による)。
1923年8月以降の活動を見ると、今回の地震の震央付近(領域c)では、M6.0以上の地震が7回発生している。また、東方のより海溝に近いところでは、「1968年十勝沖地震」の最大余震(M7.5、最大震度5)や「昭和57年(1982年)浦河沖地震」(M7.1、負傷者167人、建物被害210棟等)など、M7.0以上の地震も発生している(被害は「最新版 日本被害地震総覧」による)。
気象庁
【平成22年7月9日第211回地震調査委員会資料 『2010年6月の地震活動の評価』】