9月30日 サモア諸島の地震



2009年9月30日02時48分(日本時間)、南太平洋のサモア諸島でMw7.9(震源は米国地質調査所[USGS]、Mwは気象庁による)の地震が発生した。気象庁は、同日03時18分に「遠地地震に関する情報」を発表し、同日09時00分に北海道から九州までの太平洋沿岸(内湾を除く)と小笠原諸島、沖縄県に津波注意報を発表した。
この地震により、サモア諸島では最大4〜6mの津波が到達し(AP通信による)、サモア、米国領サモア、トンガであわせて168人以上が死亡している(10月7日現在、USGSによる)。
この地震の発震機構(気象庁によるCMT解)は北東−南西方向に張力軸を持つ正断層型であり、太平洋プレートの内部で発生した地震であると考えられる。今回の地震の震源周辺では、1995年4月8日にM8.0の地震が発生している(「宇津の世界の被害地震の表」による)。なお、1995年の地震では、今回の地震に比べて津波は小さく、震源に近いパゴパゴで観測された津波の高さは約0.1mであった。また、1917年6月26日にはM8.7の地震が発生し、サモア諸島で最大12mを超える津波が観測された(米国海洋大気庁[NOAA]による)。

※本資料中の今回の地震のMwはすべて気象庁によるモーメントマグニチュードである。


気象庁
平成21年10月8日第202回地震調査委員会資料 『2009年9月の地震活動の評価』