6月5日 十勝沖の地震


2009年6月5日12時30分に、十勝沖の深さ31kmでM6.4の地震(最大震度4)が発生した。この地震の発震機構(CMT解)は、北西−南東方向に圧力軸をもつ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。
今回の地震は、「平成15年(2003年)十勝沖地震」の余震域内で発生した。付近では2003年9月26日に同地震の最大余震(M7.1、最大震度6弱)が発生したほか、2007年2月17日にM6.2の地震(最大震度4)が発生している。
十勝沖では過去に海溝型の巨大地震が繰り返し発生しており、1952年の十勝沖地震(M8.2、最大震度5)では死者・行方不明者33名などの被害が生じた(「最新版 日本被害地震総覧」による)ほか、「平成15年(2003年)十勝沖地震」でも死者・行方不明者2名などの被害が生じた(総務省消防庁による)。


気象庁
平成21年7月9日第198回地震調査委員会資料 『2009年6月の地震活動の評価』