2007年11月−2008年1月静岡県西部の地震活動


・一連の地震活動は北西−南東走向の断層面上で発生.
・震央は約1.5kmの長さで分布し、メカニズム解節面走向および傾斜と非常に調和的(図(a)(c)).
・1/27のMw4.0と3.9のイベントは、それぞれ地震活動域の下限および中央で発生(図(b)).
・活動域は北西および南東方向に拡大(図(a)、(b))

(a)hypoDDアルゴリズムを用いて再決定された震央分布(2007年11月12日〜2008年1月30日).再決定には、検測走時(自動処理も含む)から得られた走時差データに加えて、波形相互相関処理によって得られたより高精度な走時差データも使用した.本解析では、相関係数0.80以上の走時差ペアのみを使用した.防災科研F−netによって決定されたモーメントテンソル解も示す.
(b)断層走向に沿った断面(X−Y断面)に投影した、地震深さ分布.プロットカラーは地震のSequential numberを表す(大きなSequential numberほど、より後で発生した地震を表す).
(c)断層走向に直交する断面(1−2,3−4,5−6断面)に投影した地震深さ分布.
(d)M−T図


防災科学技術研究所
平成20年2月8日第178回地震調査委員会資料 『2008年1月の地震活動の評価』