7月6日 ウルップ島付近〔千島列島〕の地震
2008年7月6日18時08分にウルップ島付近〔千島列島〕でM6.1(最大震度1)の地震が発生した。この地震の発震機構(CMT解)は北西−南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震と考えられる。
2001年10月以降の活動を見ると、今回の地震の震源付近では、2007年9月4日にM6.3の地震が発生するなどM6.0以上の地震が時々発生している。
1923年8月以降の活動を見ると、今回の地震の震源付近では、M7.0以上の地震が度々発生している。最近では1994年10月4日にM8.2の地震(「平成6年(1994年)北海道東方沖地震」、最大震度6)が発生し、北方四島で死者9名、行方不明者2名などの被害が生じている(理科年表による)。この地震により津波が発生し、根室市花咲で高さ168cmなど、日本の広い範囲で津波を観測した。
〔 〕内は気象庁が情報発表に用いた震央地名
気象庁
【平成20年8月11日第187回地震調査委員会資料 『2008年7月の地震活動の評価』】