10月9日 台湾南方沖の地震
2006年10月9日19時01分に台湾南方沖でM6.1(震度1以上の観測なし)の地震が発生した。発震機構(ハーバードによるCMT解)は東西方向に張力軸を持つ正断層型で、この付近でよく見られる型であった。この付近はユーラシアプレートがマニラ海溝からフィリピン海プレートの下に沈み込んでいるところで、今回の地震はユーラシアプレートの内部で発生した地震と考えられる。余震は11月1日までに28回観測され、最大は10月9日20時08分のM5.5であった。(
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1990年以降の活動をみると、今回の地震の周辺では、過去にM6を超える地震が今回を含め4回発生しているものの、M7を超えるものは発生していない。最大は2000年7月16日のM6.6の地震(沖縄県で震度1)である。(
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気象庁
【平成18年11月8日第161回地震調査委員会資料 『2006年10月の地震活動の評価』】