10月24日 鳥島近海の地震


 2006年10月24日06時17分に鳥島近海でM6.8(最大震度2)の浅い地震が発生した。発震機構は東北東−西南西方向に張力軸を持つ正断層型であった。
 震源が決定できていない地震が多いが、父島観測点における地震波形のP相とS相の時間差がM6.8の地震のそれとほぼ同じものが多数観測されており、比較的活発な余震活動があったと推測される。(図A)。

 1950年以降の活動をみると、今回の地震の震央付近の海域では、過去にもM6.0以上の浅い(と考えられる)地震が3回発生している。(図B

※ 地震活動経過は、震源とマグニチュードが決定できた地震(参考登録含む)をプロットした。
回数積算は、震源が決まっていないものも含め、父島観測点でM6.8の地震と同程度のS−P時間を持つデータを余震としてカウントした


気象庁
平成18年11月8日第161回地震調査委員会資料 『2006年10月の地震活動の評価』